実世界に干渉可能なARキャラクタを用いたインタラクションシステムの実現

概要

 多くのAR技術では現実世界の状態が仮想世界のCG物体に反映され、現実世界から仮想世界への作用が行われています。 対照的に、仮想物体の影響によって実際の物体が物理的に動くという事象は、仮想世界から現実世界への干渉作用が行われていると言うことができます。 そしてこれらの両方向の作用を引き起こすことでCG物体であるキャラクタの実在感が向上することが見込まれます。

 本研究では、現実世界と物理的な同期を行うことで実在感が向上したキャラクタとのインタラクションを実現することを目的としています。 ここでは現実世界の円筒を用いてキャラクタとのインタラクションを行います。 また円筒はその内部に磁石を取り付け,電磁石による力を用いて円筒を下から動かします。

図:キャラクタとのインタラクション

動作ムービー

この研究ではピアプロ・キャラクター・ライセンスに基づいてクリプトン・フューチャー・メディア株式会社のキャラクター「初音ミク」を用いています。