都市構造を用いたソーシャルグラフ可視化システム

概要

 元々は地形の自動生成がしたくてこの研究室に入ったのですが、そう簡単にはいかず、上手く研究として成り立つアイデアを模索し続けた結果、このような形になりました。これはツイッターユーザーをばねモデルで展開させていくウェブサイトをみたときに着想したもので、ソーシャルグラフが形成するクラスタをみて都市の中心部の大小様々な建物が並ぶ光景を想起し、都市構造を用いればより直観的な可視化が可能ではないか、と考え実装を進めました。

 卒論時点で、ユーザのフォロワー数を建物のモデルに反映し、適切な道路を配置することでそれなりに都市にみえる可視化を実現するところまで来ました。修士では、より様々な種類の建物モデルを導入し効果的な可視化を行うことや、ユーザ間の関係性を交通量で可視化するといった新しい可視化手法を検討、実装中です。またXNAからUnityに移植することで、よりよいグラフィクス表現を実現しようと考えています。

図:可視化のようす

動作ムービー

苦労した点

 適切な道路とは何か、という難しい問題がありました。初めは典型的な無駄のあるパターンを羅列し対応関係を記述し、それに応じて変形することで道路を適切に配置しようと試みましたが上手くいきませんでした。試行錯誤の結果、「道路の接続数」という概念に着目しそれに関する最適化を行うことで適切な道路の形成を実現しました。