その場限りの情報共有を実現するP2Pチャットアプリに関する研究

概要

 近年、TwitterやFacebookなどのSNSの普及により自由な情報発信の場が拡大している中で、ユーザによるプライベートな情報の安易な投稿が問題となっています。

 例えば、友人の顔写真を本人の了解なしに投稿してしまい、公開された当人からプライバシーの侵害を訴えられるケース、生年月日や現在の位置情報など個人の特定に繋がる情報を不特定多数に向けて公開した結果、個人情報を悪用されネットストーカーや金銭トラブルに巻き込まれるといったケースが挙げられます。

 これらの問題に対する一つの解決策として、本研究では情報共有の場をあるローカルな場に限定し、かつ取り扱う情報の寿命を制限することで無闇な情報の氾濫を防止できると考え、それらの機能を実現するP2Pチャットアプリを開発しました。

本研究にて実装したアプリケーションはBluetooth及びWi-Fiを用いて通信を行います。主な特徴は以下の通りです。

図:システム概要

図:システム構成図

動作ムービー